8月03日(金)~8月05日(日)にて第5回ケイツーリスト東北震災復興ボランティアツアーを実施致しました。今回は、岐阜より18名様、東京より2名様、仙台より1名様のお客様にご参加いただきました。今回は、高校生3名様にもお申込をいただきました。
今回のボランティア活動は、石巻市北上町で実施いたしました。石巻市立北上中学校の校長先生との関係から現地のNPO法人様を御紹介をいただき、活動を致しました。
弊社は、今まで各地のボランティアセンターを通じて震災復興活動をしておりましたが、今回より現地の方々の要望をより近い形でお聞きし、お力になりたいと思っておりました。そして実現しましたのが、北上町の白浜海岸高台にあるパーキングの草刈でした。このパーキングは高台にあるため景色がよく、地元の方はもとより、ドライブで訪れた方の休憩場所にもなっております。そのパーキングは草で景観を損ねており、折角訪れた方が是非、景色もみていただきたいと思われておりました。そのお手伝いをいたしました。
最初は、この草の伸び放題を目にしたとき、「時間内に綺麗になるのか?」と思いましたが、今回のご参加者の皆様も熱い人たちの集団でした。カマを片手に一気に取り掛かります。刈って、刈って、刈りまくります(笑)。 あっという間に今まで草で邪魔をしていた海が見えるようになりました。そして辺り一面も綺麗になりました。そして午後からは、少し下っていった39棟の部落があった集落。津波で全部が流され、土台しかありません、。その1軒の佐々木さんのご自宅があった場所の草取り。自宅があった場所に草が生えていると気も滅入ってくるとのことで、この場所を参加者全員で取り掛かりました。そしてその場所のちょっと上には神社があってその場所の草取りもしました。その神社は「鹿嶋神社」。通称「ビール神社」と呼ばれて日本でも珍しい神社なのです。(震災前の「鹿嶋神社」の写真) 鳥居も流されてしまい、震災前とはまったく違う姿になってしまいましたが、少しでも早い復興を祈り、活動させていただきました。また佐々木さんからも震災当時の話をお聞きすることができました。震災時は、高台に逃げるのではなく、海に逃げたそうです。漁師であった佐々木さんは、海を熟知していたため、波の高さを知っていたのです。そのためボートで津波の方向へ向かい、津波の表層流に乗らずに済んだ訳です。海に逃げて助かることを初めて知りました。
活動後は、大川小学校により、献花をしてきました。夏のため「ひまわり」も持参し、亡くなった生徒さんに手を合わせてきました。そして民宿に向かって移動しました。今回お世話になったのは、石巻市の南、牡鹿半島にある「めぐろ」さん。女将さんや大将から震災時のお話をお聞きしました。この民宿は、少し高いところあったため、津波の難を逃れました(1階は浸水)。裏手にはまだ瓦礫の山がまだありました。心温かいお宿でした。
3日目は、宿を出発して、震災当時の話を聞くために石巻市の上品の郷へ。そこで浅野さんとお会いしてお話をお聞きしました。浅野さんは、震災に遭い、避難所であった鹿妻小学校の体育館に行き、その避難所で避難者をまとめるリーダーの1人として活躍した女性の方です。肝っ玉の据わったお母ちゃんの話をいっぱいお聞きしました。やはり女性は強い!!非常に勉強になる話を聞かせていただきました。そして岐阜に向かって帰ってきました。岐阜に着いたのが22時30分でした。
今回も参加された皆様に怪我や病気もなく帰ってこれたのが1番でした。これも参加者皆様、安全運転をいただいた2人の運転手さんのおかげです。ありがとうございました。ボランティア活動もハードな内容(瓦礫撤去)からソフトな内容(震災者の心のケア)に移ってきております。ケイツーリストも今後は、その点に焦点をあて現地と連絡を取り、活動して参ります。
最後に、今回のボランティアツアーは、夏休み期間中のため弊社としましては学生様のご参加を目標にしておりました。これからの日本を背負っていく学生様に東北の現状を知っていただきたく思っておりました。そのため岐阜市、各務原市、関市、大垣市内の高等学校に募集チラシを持参し、訪問いたしました。どの学校も教頭先生や校長先生に温かく迎えていただきました。弊社のボランティアツアーの趣旨を説明しました。その結果、岐阜市内の高校生3名にご参加いただきました。その学校は、弊社のチラシを各クラスに回覧していただけたそうです。H教頭先生、ありがとうございました。この学校は全員部活参加が義務付けられており、夏の部活動、夏の甲子園参加、またこの10月に岐阜で開催される国体の準備にとお忙しい中、ありがとうございました。そして何より3名の生徒様を快く送り出していただきましたそれぞれのご家庭のお父様、お母様には本当に感謝しております。
次回は、10月19日(金)~10月21日(日)を予定しております。是非、お力をお貸しください。
株式会社ケイツーリスト 阿部浩介 熊田貴則